高円寺 北中通り露天チャイショップ Siva's Linga 店主タートルのブルース研究所

ヒマール山脈に想いを馳せて

バサンタプル チャイ屋にて
 まだ神々が棲むネパールが王国だったころ 古くからのダチと聖地カトマンズに精神世界のブルースを求め 五感の趣くままに気高き扉をノックした...
 今はもうなきロイヤルネパール航空で9時間 雲のちぎれめから広大なカトマンズ盆地が顔をのぞかせた時にはすでにシヴァ神の掌の中でおよがされ 優しく深い深い谷の中へと誘われていた  
 今や観光名所となったタメル地区ではなく 古き良きカオリのする此処バサンタプルには何度お世話になったことだろう... すぐ横には甘く妖しい世界 フリークストリートに通じ 広場を中心に生神クマリが鎮座し シヴァ寺院に群れる幾羽もの黒いトリが悠久の彼方からすがたを現す
 ネパールで最古のホテル スガットはバサンタプルのど真ん中にひっそりと息を潜め あのキース リチャーズやジミ ヘンドリックスもお世話になったとの噂 そんな最高のホテルに ものごころついた時から自分もお世話になっている スガットのルーフトップから臨む眺めはまさに小宇宙への入口であり かなたにそびえ シヴァが棲むといわれるヒマラヤ山脈 小高い丘の上の通称モンキーテンプル スワヤンブナート ともすれば眼下にひろがるは どこからどこへむかうのか バサンタプルをゆっくりと時のながれるまま行き交う 先住民族ネワールの人々
 そんなヒマラヤの裾野にひろがる広場 バサンタプルで 幼少の頃から染みついた記憶の味が 露店で売られているチャイだ ネパールやインドでは一日に何度もチャイを呑み チャイ屋の前はいつもたくさんの人々でにぎわう ひとむかし前でいう日本の銭湯みたいな感覚で 生活の中に溶け込む社交場になっている
 とろけるように甘いチャイを少量服し あらたな大地を一歩ふみしめ 神々に祈りをささげる

 被写体となるひとりは バサンタプルに居た流れ者のチャイ屋の主人で わが師匠と謳う人物である ほんとうにこの方にはお世話になった あさ目覚めるとすぐにブルース小僧のダチとチャイをくみかわし 何度も何度も足繁にかよい マインドからレシピまで学び まだまだ若輩ものながら このたび日本の誇る秘境 池ノ上で チャイ屋をオープン その節はまことにありがとうございます
シヴァズリンガのチャイ
 ひとみをとじると そこに浮かぶ ヒマール山脈に想いを馳せて...